Yahooニュースにこんな記事がありました。
文部科学省が「推薦入試でも学力試験を認めた」ことで学力重視への流れが鮮明に 推薦入試全盛の時代に多くの中堅大学が「年内学力入試」に参入する事情
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fa2da8eb9cfe510979192a880c9567948a75b0f?page=1
詳しくはニュースを見て頂くとよいかと思いますが、
1.総合型選抜での合格を謳う塾のウソ
2.総合型選抜でも学力検査を実施
3.リーダシップの測り方
と3つくらいの観点から書かれている記事です。
年内受験で学力検査というのは、東洋大学が最初に実施し、文科省からは文句が出ましたが、最終的に東洋大の方法を認めたことで、このような流れが出てきました。特に東洋大学は、MARCHに迫る勢いで伸びており、早慶のすべり止めの1つになるように今、頑張っている感じを受けます。
さて、総合型選抜において学力検査が問われるか?と言えば、当然、その方向に行くでしょうが、ニュースを書いた方が言うようなペーパーテストになるかは分かりません。しかし少なくとも学力を測る何かは実施されることは間違いないでしょう。首都圏を中心に「総合型選抜」で大学に進学させますという塾が多いのですが、内情を見ると第一志望への合格は10%あるかないかです。早い話、行っても行かなくても合否に関係ないと思われます。記事では、そのことに多くの保護者、生徒が気付いてきたため、今では通信制高校をターゲットにしているとありますが、通信制高校でも大学進学を考えている人は、それなりに情報を集めますので、この手のビジネスは縮小していくでしょう。
さて、ではこれからの総合型選抜にどう対応すればよいか?ということですが、これは私のnote記事でも書きましたが、入試が就職試験のような形へ変化しているわけですので、まんべんなく得点を得られる学力を持っていないのであれば、何か1つは、飛び抜けたもの(一言でいうとオタクなもの)が必要になってきます。
そのオタク度は、今すぐ、大学の授業に入れてもおかしくないレベル、つまり大学レベルに達していることが前提となります。
塾は、5科目の成績を上げることはできますが、オタクをされにオタクにすることは出来ません。そのため総合型選抜で難関大を狙うのであれば、近くの大学の先生やプロの方に教えを乞う方が良いかと思います。
また記事にも書いてあるように、中堅大学は、社会人養成がメインですので、そのオタクな知識をさらに伸ばし、メシが食えるところまでもっていける生徒を合格とするわけです。たまに全国の塾長先生から「総合型選抜でウチの生徒、〇〇合格出来ますかね?」とご質問を受けますが、志望理由書だけでの判断は難しく、ZOOMなどで直接話をして、学力も、こちらからの質問である程度、測らないと、判断は難しいものです。
少なくともペーパーテストに代わる方法で、そのオタクな部分に関しての力をみようとしますので、地方の塾だけの力では太刀打ちできるとは思えません。
学校側も結構、頭を悩ますでしょうし、とどのつまりは、一般入試で行け!とか、もしくは、評定がめちゃ良くないとダメとかという当たり前のところに落ち着きそうです。
しかし大学の意図は、そこではありませんので、指導者が生徒の特質をみた上で、総合型選抜にチャレンジするのは、問題ないと思います。
年内受験が多くなると、学習時間が短くなるというだけでなく、多様な入試に対応せざるを得ません。その時間をどう捻出していくか?という時間管理も今後、大切なスキルになっていくと思います。








