しまった・・。先にオープンにしておけばよかった記事です。

本日、TBSの夜のニュースでやってましたね。

========== ここから以前に書いた記事です。==================

そろそろ高2生の面談もしないといけない時期になりました。

問題は、どうも試験内容、方法が流動的なことです。

英語に関しては、文科省の狙いは、ある程度進んだと、私は見ています。

今では、英検は準1級が当たり前になってきてますし、

2級レベルは、たいていの生徒が保持しています。

学生の英語力が底上げされたという意味においては、文科の狙いの1つは、成功したと思われます。

私は、今回の文科省側の誤算は、TOEICが撤退したことだと考えています。

2011年か2014年に文科省の出している資料では、TOEFL、TOEICとハッキリ明示されています。

しかしTOEICが撤退したことで、実質、英検とGTECになりました。

ここから話がおかしくなってきます。

そもそも日本の大学入試制度を世界の標準に近づける(逆に言えば、日本の高校生も海外の大学に

合格出来るような人材にする)ということが大きな狙いだったわけです。

そのため使用するテストも、

TOEIC、TOEFL、IELTS

など世界共通の英語テストを考えていたわけですが。
(特に後者2つは、海外の大学では、どちらかが必須ということもあり、
まさにグローバルな環境で学習する人には、必須のテストです。)(ただ少々高い・・)

気付くと、日本で出来た英語検定が残っただけ・・・。

しかも、英検は、100歩譲って大学、社会人でも使うかも知れませんが、

GTECとか使いますか?高校卒業後は、関係ないでしょ?と思うわけです。

私は、GTECそのもののテスト内容は悪くないと思っていますが、
(というか試験内容は、日本人向けで良しと思われる・・)
ただ、ベネッセという1企業のテストということが大問題。

1企業が、国の制度にからむってのは、おかしいですね。
しかもセンターの記述問題の採点もベネッセが行います。

これも、結局、自己採点が出来ない、ベネしかデータが出せなくなる・・など
他の教育機関も、問題を指摘してます。

eポートフォリオも実質、そうですしね。(参加企業は実際には多いが)

教育界ではかなりの反発が起きています。

ただ最近は、eポートフォリオにしても、英語にしても「望ましい」
という表現で止めています。うまく国も逃げを打っている感じも受けます。(^-^;;

実は、全国小学生テストの採点も、ベネッセと内田洋行さん。
(ただしこれは、他の企業からすると安くて割に合わないんでしょうが)

そのような状況ですので、色々な校長と話をして、言われているのは、
「もうベネッセの言うことを聞くしかない」・・と

たださすがに、今回は、危機感を持ったのでしょう。

生徒の大事な入試の一環を、一企業に任せるという危うさにやっと気づいたのか、

全国高等学校長会が、文科に提言しました。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47785040V20C19A7CR8000/

撤回でなく延長。そして少なくとも2020年は、無理だという程度ではありますが。
(文科省は、「今更止める方が無理」と言ってます。)

ともかく

〇試験会場の公平性の問題

〇(GTECは、テストと対策等を1企業が独占し、
しかも採点までするため、)そもそもの信ぴょう性の問題

〇他のテストは、田舎者には、1日かけて(最悪宿泊して)受けるということで、
受験回数やお金やパワーの件での不公平感が強い

などが指摘されています。

文科省は、傘下業界が少ないため、どうしてもやりたいでしょうが、
政治家は、選挙がありますので、特に地方出身の政治家からすれば、
地方の生徒に不利になると分かっていることを、ほっとくことはないでしょう。

しかも東大も、初年度延期に舵を切ってますし、何よろ約3割の大学は態度をハッキリさせていません。

一方、文科直属のセンター試験に英語は存在するわけですので、個人的な予想ですが、
大学によっては、民間テストの結果を「考慮する」くらいの表現で終わるのでは?と考えています。

しかも英検は、合格・不合格系のテスト、一方、GTECはスコア系です。

そもそも試験内容から試験の思想から違うわけです。

民間に委託するんだから、公務員等削減のため「センター内の英語の部署を無くす。」と言えば、
まぁ~、撤回に近いかな?とも
考えております。

ただ民間テストも残るでしょう。でも多分、残るのは、TOEFLとIELTS。

これらのテストは、今は、大学院での入試に必要です。
(TOEICにて代用する大学もありますが、東大などは、TOEFL)

そもそもの高大接続改革の思想は、グローバル化ですので、当たり前と言えば当たりまえですが・・。

ただ・・・

テスト代が高い。IELTSなど25,000円します。(-_-;;

ある校長先生と話をした際、娘さんが大学院入試で必要だったので、
受けさせるとあまりスコアがよくなく、もう一回受けたいと連絡があったが。
試験2回で5万って、どんなぞ!と話されてました。(^-^;;

確かに高いですが、こればかりは・・・。

もう1つ、IELTSやTOEFLを指導出来る先生が、少ないってのも問題です。
GTECや英検レベルであればどうにでもなるでしょうが・・。

しかも最近は、海外の大学の英語のレベルが高くなりすぎて、
IELTSも6.0は、最低限必要。
7.0以上でケンブリッジやハーバードに
願書を出せますので(落ちるかも知れませんが)
かなり高い気がします。

大学も世界ランキングを気にしますので、低い点では出させないでしょう。

今年度は、開進スクールとしては、英検準1級、1級講座は、開講しますが(仲村先生)、
来年あたりは、IELTSとかTOEFLも
必要になるかも知れません・・。

その場合は、多分・・オンラインでマレーシアの大学の元先生につなぐしかないなぁ~。