3月頭から、ずっとバタバタしておりました。
受験もさることながら、マレーシア研修の件、マレーシア(クアラルンプール、バトゥパハ)に行っておりました。
今年は、非常に厳しい状況でしたが、受験生は、本日の段階で大学が決定し、(まだ私立と国立で悩んでいる生徒もいますが)八幡浜校としては、新年度として、既に高2生が受験生に繰り上がっています。(^-^;;

さて、最近は、4月の法改正もあるのか、ある自治体と話をすることが多くなりました。
国際化の件ですね。またある高校でも、研修の話と同時に、eポートフォリオ、探究学習などの話が出ました。

保護者の方、生徒さんに関係するのは、このeポートフォリオとか探究学習の件ですので、今回は、これについて簡単にお話しします。
 
現在、新聞やSNSでeポートフォリオの件は話題になっていますが、どうも本筋を間違えているようです。
もともと高大接続ということが2020年の問題だったのですが、途中で、「入試」の部分だけが、クローズアップされるようになりました。そのためか本筋を見誤り、おかしな議論になっているようです。

そもそもeポートフォリオは、既に海外では導入されています。
写真は、今回、マレーシアの国立大での授業を写したものです。

実は、eポートフォリオは、大学でも使います。
もっと言えば、大学こそ大切です。高校でのeポートフォリオは、入試で確かに使われますが、
それ以上に、その人の興味や研究対象、経験などを大学で「途切れることなく」生かすということが本筋です。
 
日本の場合、よく文転するとかという言葉がありますが、本当にそれをやりたいのか?そのために高校時代にどんなことをしたのか?ということを見るということなのです。
 
そして、これらは、そのまま就職時に企業にまで行くわけです。
なので、大学でのeポートフォリオが大事ということなのです。

企業からすれば、今や人材はグローバル化しています。もはや新卒の日本人だけがライバルの時代は終わっています。
世界の人材をどういう風に見極めるか?そのためには共通のプラットフォームというか、形があれば・・

その答えの1つが、このeポートフォリオというわけです。
 
今回は、マレーシアの大学で、たまたまこの講義にぶつかりましたが、その本質を見極めないと、単なる日記になってしまう可能性があります。

また今回の入試改革で1番の問題(と私が思っている)は、プレゼンテーション。表現力の問題です。
これは、ある公立高校でも話題になりましたが、なかなか地方の学校では、するタイミングがない。
しかも、プレゼンテーションは、誰に向けてやるのか? ということが一番大切なことですので、学校だけで完結しないという問題があります。私どもは、数年前から、大学教授の前や、日本人会の事務局長などをお呼びして英語でのプレゼンをずっと実施してきています。今回の研修でも、現地大学生・教授の前で実施しました。

高校生に、どこまで求められるか不明ですが、経験がものを言うのが、プレゼンです。
いくら日本だけで、日本人を相手にプレゼンをしても、勉強になるかは不明。
なぜなら、外国人は、反応も興味も違いますので。

ただ大学入試レベルであれば、一般的なプレゼンで十分でしょうが、旧帝大などは、英語でのディベートが入るという噂もありますし、大学の2極化が一層進むことが、もはや自明になってきました。

これらは、まとめて4月下旬(多分、GW中)に新高1生を対象に説明会を実施します。
詳細は、このWebにてお知らせします。