会議の後、同志社大学を訪問してきました。

会議でも話題になった、ここ数年の私立大の躍進と国立大(特に地方国立大)の凋落。

年々、競争倍率が上がり、今年は、実質合格者数を1倍にするという国の政策もと、同志社は、一般二次では、もうなかなか合格出来ない状況です。自塾の例でも、同志社の理系は、ダメ。(ただし筑波大には合格。)学校全体でも、理系は1名のみ。しかも入試本番に受験科目を物理から急遽化学に変更してどうにか・・という具合。

正直、現在の二次を見ると、レベル的には大阪大と並ぶでしょう。(校内推薦等は、それほどでもないとは思いますが)

ある議員さんのお嬢さんは、一浪後、大阪大と早稲田に合格して早稲田に進んだという話も聞きました。
文系だと今なら大阪大と早稲田なら早稲田でしょう。

親御さんが議員をされているため、良質な情報が手に入るでしょうし、当然、大学側のサポート環境、生徒へのバックアップ体制も調べての選択だったと思いますが(行かせるだけの財力もあるのでしょうし)多くの優秀な生徒は、「大学入学後」にそれに気付くことが多いようです。

会議でハッキリ申し上げましたが、大学の役割が大きく変わり、地方国立大は、教授方々も、全て地方経済等のバックアップやサポートに回されているため、忙殺されています。そのため勉強するべき生徒たちの学力は、それほどでもなく、大学4年間での学力差は、地方と都市部では大きく差が開いてきています。

生徒へのバックアップ体制も大きく異なり、経済的な見地からしても、難関大の多い都市部に行く方が「最終的に」得となるため、それに気付いた成績の良い生徒たちは、いっそう都会を目指し、そのため地方がさらに沈没するという悪循環になっています。

これに大学生になって気付いた連中が、この時期、大学を辞めて再受験をするわけです。

超優秀な生徒間でも考えることが多く、早稲田に進学した生徒が学校のサポートによりNASAに就職したいためアメリカでの様々な研修や勉強をしていますが、それを知った東大へ進学した友人たちが非常にうらやましがっているという話も聞きました。

自分一人で出来ないことをどこまで大学がサポートしてくれるか?
超がつく優秀な生徒は、ここが最大の大学受験のポイントになっています。

国立大、特に旧帝大は、サポートが厚い方だと思いますが、有名私立は、その上を行きます。

今回、訪問した同志社大学の就職ランキングは全国3位で、有名企業に多くの生徒が就職しています。

学生課だけでなく、キャリア開発センターにもお邪魔しましたが、まぁ~、よくそれだけの人とモノとお金を突っ込んでるなと驚愕しました。(ちなみに学生課とかキャリア系は、私ではなく、一緒に訪問した友人(←以前は、九州大学で助手をしていたヤツ)がメイン。)
国際課は一応、立場上、見ますが、多分、今後の私立大の主戦場は、ここでしょう。(^-^;;

しかし同志社大学は広い。今出川キャンパスにお邪魔しましたが、建物を探すのに、結構ウロウロしました。キャリ開発センターは、道路を挟んで反対側の建物でしたし。(これよりまだ外にもキャンパスがあるのか?)

しかも地下鉄の今出川駅からキャンパスが直結してる。(@_@;;
なんだ?これ?という感じでした。

最近は、本当に大学の選択方法が変わってきています。

東大を出たある先生からは、CAを目指す生徒には慶応大を薦めているという話もありました。

CAを日本で一番輩出している大学は、今は、関西外大と記憶しているので、その旨、申し上げると、
それは確かにそうですが、東京の人間は、関西には来ないということ・・。
しかし私立は、各業界に特化した教育もしやすく、まんべんない天才がいるわけではありませんが、ある業界に特化した秀才を作ることは出来るわけです。先程の関西外大は、CAとか、HISなど旅行業界には異常に強い大学として、今は認識されています。

すると人によっては、慶応と関西外大が「並ぶ」ことになります。

これをどうする?というのは地方国立でも考えられています。和歌山大の観光がそうですね。
今では、異常に人気の高い学部に育ち、関西系のホテル業界では、1大勢力になっています。

国立大は、地方創生というキーワードの中、右往左往しながら頑張ってますが、まずは地方再生のコンセプトを官・学・民ですり合わせ、そこにお金と人を投入しないと、あいきたりのものでは、沈没するでしょう。

同志社の後は、別の大学に行く予定でしたが、なんと警報が出てしまったので、国際会議場あたりで断念。

次は、大阪の大学を訪問する予定です。