今日は午前中に松山へ教材展示会に行ってきました。

ご存じのように4月から中学校で教科書が改訂され、
教育改革を反映し質量ともに大きな変更を伴います。

例えば4月から中1の1学期の数学で「素数・素因数分解」を扱います。
これは従来、中3の1学期に学ぶ単元でした。

今回の改訂により2年前倒しとなります。

中2の数学においては高校で学習する「四分位範囲・箱ひげ図」が導入されます。

英語については圧倒的な単語量の増加です。
つまり今回の改訂によって勉強内容が難しくなり、かつ量も増え、
ひいては先の入試問題も今よりも難題が増えることが予想されます。

今の小学生や中学生で、すでに中学を卒業したごきょうだいがいらっしゃる方は、
お兄さんお姉さんが経験した感覚で勉強を進めたり志望校を決めたりするのは注意が必要です。

それくらい今回の改訂は変更が多くあるのです。

ご存じのように共通テストも大幅な変更がありました。

現在、細かい分析をしておりますが、知識よりも処理能力を問われる形に
なったと思われます。

また問題形式も、中学受験やTOEICなどの試験に近くなっており、

訓練量がものをいう試験になったと思われます。

今後、この傾向がさらに続くとすれば訓練量が足りない生徒は、

かなり厳しい状況になります。今回の共通テストでも進学校で鍛えられている生徒と
そうでない生徒ではテストの印象がまったく違います。

英語であれば長文になりましたが、問題そのものは簡単化しています。

早く読むために単語量は必要ですが、それがあれば後は処理能力でどうにかなる問題。

これらを総合的に扱うには、中学からの訓練が必要と文科省も判断し、今回の教科書改訂に

なったのだと思われます。

詳しくは、また後日、説明会でお話します。