先日、わざわざ東京から前の会社の(と言っても、もう20年以上前なんですが)後輩が来てくれました。
大学卒業後、実は大手通信メーカーでSEをしていたのですが、その時代の後輩。今は部長になっています。
リフレッシュ休暇という制度があるのですが(勤続10年目毎に約2週間の休暇)、それでシンガポールに行ったので、その土産を持ってきてくれました。

「おい?!」

しかしわざわざ来てくれるってのは、ありがたいことです。
娘の引っ越しにも、その後輩も含め、前の会社の連中が手伝ってくれました。
娘からすると、某一流企業の部課長がなんで?という感じでしたが・・・。

今では、人事系もやってるようで、色々と企業の実情や、大学との関係なども教えてくれました。

企業は、世間が思っている以上にシビアに大学を見ています。
もっと言えば、地方の人が思っている「偏差値」が、どのくらい企業からすれば当てにならないか?ということです。
かなり驚くと思います。こっちで「いい大学」と思われていても、実際には企業評価が低い(それどころか、その大学の生徒はいないということも)ところもありますし、逆もあります。

またどの生徒も大学卒業後は、就職するわけですが、これも時代にかなり影響されます。
今は、いい時代ですが、十数年前の就職氷河期時代には、どうだったか?などを紐解くと、
早い話、どんな時代でも就職できる大学に行くかどうかで、その後の人生は、大きく変わります。

保護者会でも、学歴フィルターの話をさせて頂いたことがありますが、あまりにもシビアな話にビックリされていました。
民間と一番かけ離れているのが、今の学校なので(大手企業に勤めていた先生も少ないでしょうし)かなりズレた話が多く感じられます。

また企業の見る大学とベネッセ、河合塾など教育産業の見る大学でも違います。

ある会社のデータを見ると、あまりにもデータが作為的になり過ぎて、かなりおかしい。もちろん、その会社に罪はないのですが、作為的なことをする学校が多くなり、データの信憑性が少なくなっています。例をあげれば、成績優秀な生徒たち、まとめて「ある大学(さほど高くない)を志望」しているようにさせ(登録させ)、その大学の「見せかけの偏差値」を引き上げる。すると、他の多くの優秀な生徒が回避するため、一気に自校の「そこそこ」の生徒に受験させ、合格実績を出すという方法です。

今では、大学側が様々なデータを公表しますので、模試段階での判定と、実際の「その年の判定」のずれを見ていくと分かるのですが、そこまでデータを追跡する時間もないでしょうから、学校側もずれたデータのままでの指導をすることが多いのが現実です。

ともかく大学を入り難さ?である(ある意味、人気度である)偏差値で考えるのが高校です。

一方、企業は、大学で何をしたか?大学で学べることな何か?という目で大学を見ます。

そこに大きなズレがあるわけです。ここでは伏せますが、民間企業(大手一流企業)が、絶対に「学生を取らない」大学も存在します。

ここでのポイントは、世間の思っている(思い込まされている)いい大学が決して、いい会社に就職出来るわけではないという事実です。

以前、東京のある方に、「先生、こちらでは、大学受験がゴールですか?」と聞かれたことがあります。

「基本、そうですね。」という話をすると、「東京とは全然考え方が違いますね。東京では、あくまでもゴールは就社。なので、どこに進学すれば、いい企業に入れるか?という視点で、大学を選びます。だから、逆に日本の大学では厳しいというこになれば、問題なく海外にも進学します。」ということでした。

24日の説明会では詳しくお話しをしますが、最終的にお子様が「勝てる大学」をご家庭で選ぶ!という感覚が大切です。